《MUMEI》
お待たせしました
***

「そないにヘコむコトあらへんよ、ラテ」

アルミンさんが

優しく慰めてくれたけど

僕は

悔しくて仕方なかった。

「ラテ」

神楽さんが

別のお皿を持って

戻って来た。

「だいじょぶだよ、はい、これ持って行ってあげて」

僕は頷いて

女の子のテーブルに向かう。

今度は

転ばないように‥。

「お待たせしました」

僕の声に

女の子が

振り向いた。

僕は

椅子からテーブルに登って

女の子の前に

ケーキのお皿を置いた。

「わぁ」

女の子は

小さな歓声を上げた。

***

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