《MUMEI》
いただきます
 ツインテールの少女の言葉の意味は、案内された教室で知ることになった。
「転校生の一条史ノ乃くんと、苗字はなんだっけ?」
 若い男の先生が苦笑いを浮かべみかんを見る。転校初日とはいえ、生徒の名前忘れてしまったと思っているのだろうが、みかんは最初から苗字など言っていないのだ。
 さてさて、みかんさんはどう返すのかな?
「神代なのだ! 神代みかんなのだ!」
 みかんの意気軒昂な姿にちらほらと笑い声が上がっている。
 なかなか好印象なようだ。
「そういうわけだから、みんなよろしくしてやってくれ」
「はーーい」
 田辺渉先生に空いてる席を教えてもらう。みかんの予期せぬ転校に急遽机と椅子が運び込まれたらしい。みかんは奇妙なステップで駆け出し、窓際の席を陣取った。史ノ乃もその隣りに腰掛け、周りの生徒に挨拶をする。
「よろしくお願いします」
「気軽に気軽に。僕は西尾まこと。よろしくね」
「あ、はい。こちらこそ」

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