《MUMEI》
音楽好き
突然二人の会話が途切れて、静かになる・・・。



どどどどどど、どうしよう・・・

な、なんだか・・・鈴木と二人っきりってキンチョーするー!!




「なんか音楽でも聴く?」


とりあえず、この静けさをどうにかせねば!!!


「お前のお勧めを聞かせてよ」


「え?おすすめ!?」


そ、そんなの・・・ない。。。


「じゃ、じゃぁ・・・とりあえずクラプトンでも流そうか・・・」


さすがにJ-POPじゃないよね・・・この雰囲気は。


「お前クラプトンなんて聞くの?」


「あ、これは父親ので・・・家で聞いてて良いなって思ったから勝手に持ってきたの」



古臭いって思われたかな??



「親父さん、渋いな」


鈴木はそう言ってジャケットを手に取る。


「これベストかぁ。いい曲ばっか。この『レイラ』のアンプラグド!!かっこいいよなぁ〜」


鈴木は一人でクラプトンについて語り始める。


「そういえば鈴木ってバンドしてたんでしょ?やっぱり音楽が好きなんだ」


「あぁ、中高生のときの話だけど。仲間がいれば、またやりたいなぁ〜」


鈴木が楽しそうに止め処もなく話し始める。


「サークルとか入ればいいのに」


「考えたけど、俺、協調性ないからさ」


「あはははは、そうだねぇ〜」




結局、こんな感じで朝まで飲んで喋り倒した。




「なんかお前と話してると、話がつきねぇな」


「そう?こんなもんじゃない?いつも」


「だな。
 外はもう明るいし。俺、そろそろ帰るわ」


そう言って鈴木は帰っていった。

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