《MUMEI》
生まれた場所
「ありがとう!」

そう言いながらザルエは起き上がった…

「良かった…」

ウールはそう呟きながらザルエに抱きついた

「ありがとなルキルス…」

ザルエはそう呟きベッドから出た…

「ルキルスの身体は?」

「ザルエが起き上がる直前に幾つもの光となって消えてしまったの……」

「そうか逝ったのか……」

ザルエはまた呟いた

「ウール…リツは?」

「ザルエ…呼んだ?」

「リツ…大丈夫なのか?」

「ウールちゃんのおかげでね!」

「そんな、普通の事をしただけだよ」

ウールは少し照れながら言った

「リツ…何であの施設に捕まっていたんだ?」

リツはふと切ない顔になった

「あの施設はね…私の生まれた場所なんだ……私はね歪んだ生命なんだよ……」

「……………」

2人わ何も言えなかった…

「施設に近づいたら見つかって捕まったんだ」

リツはおどけた感じで言った……

「リツ……あなたは歪んだ生命なんかじゃないよ!」

ウールは力強く言った……
その言葉にリツはうっすらと涙を流しながらありがとうと呟いた………

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