《MUMEI》 冒険をしてたんです*** 「わぁ、聞きたい聞きたい♪」 女の子は 目をキラキラさせた。 「これは、僕が仲間達と町や村を回った時のお話です」 「ラテは、旅をしてたの?」 「冒険をしてたんです」 「冒険?すごーい!」 「僕が住んでいた森では何年も栗の実が枝に付いたままになっていて、何かの拍子にバラバラと落ちて来るんです。僕は枝の上で栗の実に交ざって眠っていました。そしたら突然、栗の実と一緒に落ちたんです」 「わ、おっこちちゃったの?」 「はい、その時に、ルカさん達と出会ったんです」 そう言って ふと向こうを見たら メイランさんが 水晶を見つめて唸ってた。 *** 前へ |次へ |
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