《MUMEI》
神と晶
神は、長い年月の過去を見てきたが、実際は、一晩しか経っていなかった。


目を覚ました神は、ある決意を固めていた。


「おはようございます、主」

「あぁ、おはよう。

…決めたぞ、名前」

近付いてきた『金色の男』に、神は名前を告げようとした。


その時。


「おはようございます。…神、様?」

「そうだ、俺だ。…何だ?」

銀色の髪と瞳の神と、隣の『金色の男』に戸惑いながら、寝所の入口からスーツ姿の男は用件を伝えた。


「神楽様がお呼びです」

「わかった」


神はすぐに着替を始めた。
そして、入口で待っているスーツ姿の男に伝えた。


「話したい事があるから、他の…

ゆきを除いた『守護神』達にも同席するようつたえてくれ」


これが、神が、神として、当主としてする最後の命令になった。


そして、神は『金色の男』と共に、神楽と他の『守護神』達の待つ当主の間に向かった。


入ってきた神と『金色の男』を見て、その場にいた全員が驚いた。

そして、その理由にも。

しかし、最後に神が告げた言葉に、全員が言葉を失った。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫