《MUMEI》
そして今
ゼノンはギルドマスターの前にいた。

「ふぅ〜。疲れた。
姉さん!とりあえず任務はこなしたよ。」

「早すぎるだろ!
やっぱ紅き刃の二つ名を持つアンタは怪物だね。
まさかブラックドラゴン五体を三十分で倒すとは…。」

「まあ、俺には七つの才牙と眼があるからね。」

「ふぅ。まったく。
これからも期待してるよ!
ギルドSSSランク『紅き刃』ことゼノン・アーキルズ。」

「ははっ。
次はもっと手応えのあるやつ頼むぜ姉さん。
じゃあね!」

そう言ったあとにウィンクし、走り去る。

「まだ走り回るなんて…
やっぱ怪物ね。
全く。末恐ろしいわね。」

ギルドマスターは一人呟いた。

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