《MUMEI》
学校
「眠い…」
一時間に及ぶ始業式の間、ゼノンはずっとそう感じていた。
「…始業式を終了します。」
終わりの言葉の内最後の部分だけをゼノンの耳が捕えた。
(やっと終るか♪)
「では、各自自分の教室に行ってください。」

ゼノンは誰よりも早く立ち上がり、眠い目をこすりながら教室に向かった。

(ええ〜っと…1-27か…)

ゼノンたちの学年は36クラスあるらしい。

ゼノンが席につくと、何人かの女子生徒がキャアキャア言っている。
そう。ゼノンはかなりのイケメンだ。

ガラガラ
「ええ〜…私があなた達の担任、ルイスです。
クラスわ持ち越し式なので、七年間よろしくお願いしますね。」

「うわっ美人〜」
「キレイな人だなあ〜」

どうやら変態も少なくはないらしい。

「では、今日はいきなりですが皆さんの実力を調べたいと思います。
十分後に競技場まで来てください。」

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