《MUMEI》
実力調査
…十分後…
「よしっ皆さん集まりましたね?
では、実力調査を初めます。
やり方は簡単。
皆さん、魔石を使って自分に出来る最高の魔法を使ってください。
体術に関しては、魔法の調査が終わった後に私と勝負してもらいます。
武器には私が特別な呪文をかけるので、心配無用です。
では、出席番号一番…」

こうして、魔法の実力調査が始まった。
これは、属性と魔力を見極める試験のようなもの。
はっきり言ってゼノンは迷った。
普通属性は一人が一つ持つものだが、ゼノンは全ての属性を使いこなせるのだ。
もちろん、禁術まで。
(やっぱり、得意な炎で行きますか。
ファイアボール程度を使っとけば誰も目に留めないだろうし…
指輪で魔力もギルドの平均まで下げてるしな。)

「ゼノン・アーキルズ君?
いないのですか?」
ルイスの声がする。
「います!
ファイアボール!」
しまった…と思った。

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