《MUMEI》
ユイ
ゼノンは欠伸をしながら廊下を歩いていた。
「ちょっと、あなた!」

振り向くと、一人の少女が立っていた。
目付きは鋭いが顔は整っていて、かなり可愛い。

ゼノン「んっ?誰?」
「誰?じゃないわよ!あなたのクラスメートでしょ!!」

ゼノン「マジ?誰?」
「私はユイ。魔力もこのクラスではケタ外れに多いし、武術に関してもあの美人先生より上よ。
でも、あなたには負けるわ。
私にはわかる。
ゴーレムブレイドや
瞬身-砂-を無詠唱でやるなんて、ただ者ではないわね?」

ゼノン「やっぱあんときの奴か。
魔力の波長が確かに強かったな…」

ユイ「あなた…何者?」

ゼノン「俺は…。
人間だ!」

ユイ「名前は?」

ゼノン「俺の名前はサイ・キョウだ!」

ユイ「名前は?」

(スルーされた…)

ゼノン「ゼノン・アーキルズと申します。」

ユイ「ゼノン…アーキルズ…?」

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