《MUMEI》
ガーゴイル
(さて…今日も疲れたな。
そういや全寮制だっけ。
とりあえず学園長んとこ行くか。)


学園長室はなぜか二体のガーゴイルが警備をしている。

ゼノン「学園長と話がしたい。通してくれ。」

ガーゴイル達「「名乗れ無礼者!」」

ゼノン「無礼者はどっちだ?
俺はゼノン・アーキルズこと紅き刃だ。
もう一度言う。
そこを通せ。」

ガーゴイル「「紅き刃…お前がか?
笑わせるな!
紅き刃の二つ名を持つ最強の魔導士がお前みたいな餓鬼なわけがない。」」

ゼノン「そうか…」
ゆっくり目を閉じながら答える。
そして目を開けた。
次の瞬間、ガーゴイルは音もなくその場から消えた。
まるで鼻から存在しなかったかのように。

「第四の眼、すなわち闇の眼か。」

ゼノンは反射的に振り向いた。

ゼノン「あなたは…」
学園長「わしがここの学園長、ソーヤ・ザルクじゃ。」

そこに立っていたのは、この世で最も早くSSSランクを勝ち獲た賢人ソーヤだった。
もう老人だが、その腕は相変わらずらしい。

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