《MUMEI》
男はスケベ
「急にどしたん?」


大ちゃんが驚いている。


美樹子も言った後に「しまった!」と少し後悔した。
そして、その後悔が現実になる。


「そんな風に聞くってことは・・・・・・」


大ちゃんは少し一呼吸おいて言った。


「もしかして美樹ちゃん・・・本当は鈴木に女として意識して欲しいんじゃない?」



ううっ・・・図星。





美樹子が返答に困っていると、



「美樹ちゃんは十分色気があると思うよ。じゃないと、部屋になんか連れ込まないよ。ハハハハ」


大ちゃんは美樹子の質問に答えることで、自分の質問をフェイドアウトさせた。


「そっかぁー。安心したぁ〜。あの時は本当にごめんね!!」


美樹子は一生懸命に話題の焦点を変えようとした。


「本当に残念!」


大ちゃんもその流れに乗っかってくれる。


「美樹ちゃんみたいなかわいい子と、あんなことやこんなことしたかったなぁ〜」


大ちゃんに「かわいい」と言われて照れ隠しで言った。


「大ちゃんのH!」


「男はみんなスケベだよ〜」


「好きじゃなくても出来るの?」


「相当、生理的に受け付けない限りは出来るよ」


鈴木も同じなんだろうな・・・

・・・・。

・・・・。

・・・って、私が無理って生理的に受け付けないってことぉーーーっ!!!


撃沈



「ご、ごめん・・・なんかショックだわ・・・」


「え?なんか悪いこと言った?」


いや、そうじゃなくて・・・


「あ、別に誰でもいいって訳じゃなくて、美樹ちゃんはかわいいし・・・」


大ちゃんが一生懸命フォローする。


「気にしないで、こっちの話だから」


「こっち?って何?」


鈴木の話。


「なんか今日は大ちゃんと話せて良かった」


無理やりに電話を切る雰囲気に持っていく。


「俺も電話もらえて嬉しかったよ。マジでまた遊ぼ!」


「うん!また連絡する。それじゃ」





女磨き・・・するべき?

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