《MUMEI》
右手
ゼノンは一歩も動いていなかった。
ただ、右手を肩の高さまで挙げている。

ゼノン「中級か…なかなかやるなあ〜」

相手方「なに…?無傷だと?」

実際、ゼノンは無傷どころか魔力を食っていた。
魔石が吸収したのだ。
ゼノン「ふう。じゃ、こっちも攻めますか。」

ユイの金縛りがとける。

ユイ「全く!」

しかし、次の瞬間決着はついていた。
ゼノンは腰に差していた片刃の長剣一本の峰打ちで敵のチームを全滅させていたのだ。

ユイ「へえ〜。やるじゃん。」

それから二人は次々と勝ち進み…
いよいよ最後のチーム。

ゾーラ「今度こそ負けるか!
僕はこの日のために禁術を覚えてきたんだ。
実際に殺せないのが残念だが、こないだの恥じさらしの仕返しにはもってこいだ。」

ゼノン(禁術かあ…。じゃあ俺も三割の力でやるか!)
ちなみに今までゼノンは一割も力を出していません。

ぼーっとしてるうちに、ゾーラが詠唱を始めた。

ユイ「ゼノン!どうすんの!禁術なんて…私が…「俺がやる。」」
遮るように言い放つ。
ゼノン「さあ、来いよ。」

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