《MUMEI》
才牙
「…ロックインパクト!」
相手方のゾーラ以外の全員が唱えた。
どうやら、ドーピングでもしたようだ。
彼らが上級呪文を使えるとは思えない。

ゼノンはスタジアムの周辺に竜巻を起こした。
これで、誰も中で起きていることが分からない。

ゼノン「我望むは、全てを撃ち抜く電撃の弓。
出でよ!ライトニングボルテックス!」

ゼノンは何もないところから、金色の弓矢を取り出した。
大気から生成されるその矢はあのブラックドラゴンを一撃で仕留める威力。

前方から無数の岩が飛んで来る。
そして、ゾーラが詠唱を終えた。

「喰らえ!サンドプレス!」
サンドプレスは周囲の砂で敵を押し潰すグロイ呪文。

ゾーラ「一遍死にな!はははは!」

ゼノン「誰が死ぬって?」

ゼノンの周りにあったはずの岩や砂は何処へともやら消えている。そして、ゼノンの両目は漆黒に染まっていた。
ユイ「闇の眼…」
ゼノンは手に持った雷弓に素早く矢をつがえ、放った。
一発のはずの矢は十三条の雷になり、ゾーラ勢の心臓を全て射抜いた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫