《MUMEI》

「お前、いつも・・悲しいっていうか、せつないような顔してる・・いろんなことがあったんだな・・」
「うん」
「でも、これからは辛い事ばかりじゃない。もう、世界はお前の手で操れるんだから」
「うん♪」


「ねぇ、大翔・・聞きたい事がある」
「なんだ?」
「この薬って中に、特別な成分がはいっているとか、そういうことはない??」
「ない。薬自体は風邪薬と同じ成分だと聞いている」
「ありがとう。なら安心だわ」
「あぁ」
「でも、何で人が殺せるの?」
「まぁ、これは信じなくて当たり前だが、オカルト的な要素を含んだ話だ。この薬は、人間が作った、最低の兵器だ。誰だってすぐに人を簡単に殺せるわけだから。この薬は人間と神が作ったといわれている。人間が作った「風邪薬」という薬に神が何か力を加えて、この薬をつくったらしいが・・」

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