《MUMEI》
覚悟
目を覚ましたゆきは、きっと紗己と同じように、自分を憎むだろうと、神は思った。


『一生許さないから』


そう言われる事を、神は覚悟していた。


それでも、ゆきの側に、神はいるつもりだった。


まさか、目覚めたゆきが、『あんな事』になるなんて…


この時の神は夢にも思わなかった。


ただ、何度も自分の決意や覚悟を確認しながら、ゆきの目覚めを待つ日々が続いていた…

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