《MUMEI》
悪夢
(熱い…)

体が、信じられないほど、熱かった。


(痛い…!)


体のあちこちが、痛かった

息が苦しい。


(どうして、こんなに…)


「いいから、大人しくしていろ!」


体が震える


「俺は慣れてるからな、ここ…

感じるだろう?」

「や…めて!」


確かに、感じる

(…気持ち悪い)


…快感ではなく、鳥肌の立つような


嫌悪感


「いいから、足を開け」


「いやぁ!」


無理矢理開かされた両足


「痛い…っ…や…」


「本当に、この年で初めてなんだな。

まだ、指だぞ…、これは」

内臓をえぐられるような、痛み

無理矢理入ってくる指


「もぅ、いいか」

「やっ…無理…痛い!」


指よりはるかに太い異物


「こ…の、力、抜け…!」

「無理!…やめて! 痛い!」


こんなに痛いのに、まだ入ろうとする異物


「こんな中途半端で、やめるわけがないだろう?」

「キャァ!」


…裂けるかと思った


「我慢しろ

…そのうち良くなる」


なるわけない

なってるのは、私の中を出入りする

―神君だけだった


(そうだ…)

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