《MUMEI》

私は、神君に、犯されたのだ。


無理矢理、…何度も。


体が重い。


…目が、なかなか開かない。


(もう、どうでもいい)


きっと、私の御鏡の力は失われた。

もう、神音様のところへは行けない。

御剣にも、いたくない。


目も、開けたくない。


何も、見たくない。


(あぁ…でも)

私の心残りが、一つだけあった。

銀色の髪と瞳の


私がしっかりしなければ、力を得られない

犬のような、子供のような

私の剣の分身。


私の唯一の味方。


(晶は、…?)


私はゆっくりと、目を開けた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫