《MUMEI》
墓探し
一方、司と優香はパソコンと睨み合っていた。


「一体何を調べるの?」

「原田美和子の生まれ育った場所。」

「何で?何か関係あるの?」

「あるある。大あり!」


司は画面から目を反らさず答える。


「もし、今日原田美和子の頭部と脚が見つかれば、すぐにでも埋葬しなきゃなんねぇだろ?」

「うん…。」


優香は嫌そうに返事をした。
それは仕方のない事だ。

何処に好きで他人の、しかも体の一部を埋葬したがる人間がいるだろうか。


何か励ましの言葉一つでも言ってあげたいが、何も思い付かず、司はそのまま話を続けた。


「でも俺達は、肝心の原田美和子の墓の場所を知らない。
だから彼女の実家の場所を探して、どの墓地なのかを知る必要があるだろ?」

「そっか…。」

「それともう一つ。
あの刑事の事も調べたい。でも、個人情報なんてそう簡単に手に入らなし、それが刑事なら尚更だ。
だからそれは出来ればの話で…。」


そういいながら、司は前に見た新聞記事のサイトを開いた。


「まずは原田美和子の墓探しからだな。」

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