《MUMEI》
偶然?
「鈴木とリナさんは知り合いなの?」


「前に一度だけ遊んだことがあんねん。まさか美樹子さんの友達やったなんて偶然すぎ!」


ちょっと話が違うんだけど…


「なんか、ホンマにすっごい偶然やな!!」


リナさんは驚いた演技を続け偶然を強調する。


「これも何かの縁やし、三人で飲みに行かへん?」


何の縁よ…
すごい強引な展開。


本当は…嫌だ。
と言いたいとこだけど、計画は計画だしね…


「鈴木、いい?」


一応聞いてみる。


「お前が良いなら俺は良いよ。」


鈴木の返事を聞いてリナさんは満面の笑みで、


「ほな行こ!」


と、相変わらず強引に私たち二人をバーに連れていった。

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