《MUMEI》
夜中
夜中……







俺は沙那に気付かれないようにあの本を手に取る。


チラッと沙那を見ると、全く起きる気配なく、ぐっすり寝ている。





俺は本を開いた。
と、同時に俺の体は、本の中へ……。

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