《MUMEI》
帰宅
私はどうやら自分でも思っていた以上に飲んでいたようで…
椅子から立ち上がる時に足元がふらついて転けてしまった。



「本当にお前はどうしようもねぇなぁ〜」


鈴木に怒られる。
もちろんリナさんは知らんぷり。


あれだけ計画に協力したのに薄情な女め!





店から出てすぐにタクシーに乗った。
乗った瞬間に寝てしまったのか、気付いたらマンションの前だった。



「歩けるか?」


鈴木に半分担がれるようにタクシーから降ろされていた。


「もう着いたの?」


「酔っ払いは黙って、さっさと歩け!」


と言いながら鈴木は部屋の前まで連れてきてくれた。

「なんか迷惑かけたみたいでごめんね〜」

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