《MUMEI》 夢を見てたんです*** 「───なぁラテ」 今度はアルミンさんが 話しかけてきた。 「寝とる間‥何や独り言みたいに呟いとったけど───」 「夢を見てたんです」 「夢?」 「はい。森にいた頃の夢を」 「あの森か?」 「そうです」 「そういえば、ラテと初めて会うたんは、あの森やったやんなぁ」 「僕は栗と一緒に枝から落ちて、リュイの頭にぶつかったんですよね」 「せやったね」 アルミンさんは 懐かしそうな顔をした。 *** 前へ |次へ |
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