《MUMEI》
不思議ですよね
***

あの出会いは

本当に

運命だったんじゃないか

って

今でも思う。

「あの時、皆さんに出会ってなかったら──今頃はまだ森で怯えていたかも知れませんよね、僕」

「そやろか?」

「ぇ‥?」

「アンタ、ホンマは度胸あるんとちゃうかな?」

「‥?」

「一緒に冒険して、ほんで今は一緒に暮らしとるんやもん」

「──────」

「ホンマに‥」

「不思議ですよね」

「せやなぁ」

「───ラテ、アルミン。もう遅いぞ、そろそろ休もう」

ルカさんが

そう言ったから

僕達は

それぞれ

自分の部屋に行った。

***

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫