《MUMEI》
眠れませんか?
***

ベッドに座って

星を見てたら

小さく

扉を叩く音がした。

「どうぞ」

僕が言うと

扉を開けたのは

ルカさんだった。

「眠れませんか?」

「‥ああ、目が冴えてしまってな‥。すまん、起こしたか」

「いいえ、実は僕も眠れないんです。良かったら、暫くここにいても構いませんよ?」

すると

ルカさんは

遠慮がちに

僕の隣りに座った。

***

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