《MUMEI》
何になさいますか?
***

「何になさいますか」

「紅茶をいただけますか?」

「かしこまりました」

僕は

カウンターの横を抜けて

キッチンに

向かった。

「エルフェさん、紅茶をお願いします」

エルフェさんは

すぐに

紅茶を淹れてくれた。

「熱いから気ぃつけてな。──だいじょぶか?」

「はい、任せて下さい」

***

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