《MUMEI》

私はもう『守護神』ではない。

そんな私の世話をする必要はないはずだ。

私は、優しい紗己さんに迷惑をかけているのではないかと心配になった。


「大丈夫よ」

紗己さんは優しく言った。

「本当に?」

実は無理をしてるのではないだろうか。

「本当に。

ゆきは、『守護神』でなくても、当主のいとこだもの。

ちゃんと、前当主と当主の許可も得ているわ。

大丈夫よ」


紗己さんは私の頭を優しく撫でた。


こうして―

私は紗己さんに引き続き世話をしてもらいながら、晶と一緒に離れのにあるこの部屋で過ごす事になった。

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