《MUMEI》 *涙*どうしたらいいの‥? 「‥‥‥‥」 ごめん‥ 咲也‥‥。 「───菜花」 「!?‥‥咲也‥」 「菜花、泣いてんのか‥?」 「ううん‥」 あたしは 涙に気付かれないように 俯いた。 「菜花」 咲也の手が あたしの肩に触れた。 「───」 「菜花、ごめんな‥」 「ぇ‥」 「ごめんな‥」 「‥ううん‥悪いのは‥あたしなの‥」 「?」 「あたし‥咲也に甘えてた‥‥」 「え?」 「っ‥ごめん‥」 「泣くなよ、菜花。な?」 咲也は 笑顔で あたしの頭を くしゃくしゃ撫でた。 「咲也‥?」 「黒峰のやつ心配してたぞ?」 「捺芽ちゃん‥が?」 「戻ろうぜ、教室。な?」 「‥‥うん」 咲也は あたしの手を引っ張って 立ち上がらせてくれた。 その手は 凄く 暖かかった。 前へ |次へ |
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