《MUMEI》

僕は深く息を吸いこんで、腹の底から大きな声で叫んだ!


「まだ生きてんのかあ!!?」


ツカツカと戸棚に歩み寄り、中からフネの遺骸を引きずり落とす!


「まだ生きてんのかあ!この野郎!お前、さっきは死んだフリだったのかよ!!」

ビシバシと拳を打ちつけ、蹴り上げる!



だが義母さんの遺体は、大きな水風船のように揺れるだけだった。

生ける人体の反応でないことは、誰にでも分かった。

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