《MUMEI》
回復
最近、鈴木から連絡がなかったのは、もしかして…そういうこと?


「またライブとかするんやって!見に行きたいと思わへん?」


なぜかリナさんはテンションが高い。


私は、行きたい気もするけど…見るのが怖い気もする。。。



「それより…なんでタツヤ君がうちにいるの?」


そもそもの疑問をリナさんにぶつけてみた。


「学校で美樹子さんの話をしたら、タツヤ君が会いたいって言うから連れてきたんやけど…なんか不都合あった?」


不都合とかじゃないけど、


「普通、言うでしょ!?」


「わっ、もしかしてお怒り?最近、美樹子さんイラチで怖いねん」


リナさんはタツヤ君に助けを求める。


「ウッチーダメだよ。穏やかにね!」


タツヤ君はなぜか私のことを「ウッチー」と呼ぶ。



「そういえば鈴木は元気にしてる?」


私はタツヤ君に尋ねた。


「ここ二週間くらいは、毎晩二人でギター弾いて飲んだくれてる」


タツヤ君は笑いながら答える。


「そっか。元気そうで良かった。」


タツヤ君は私が心配している内容をお見通しなのか、


「鈴木、もう元気だよ」


と言った。

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