《MUMEI》
ザルエ…復活…
ウールは倒れたザルエに駆け寄った…

「起きて…起きてよ…ザルエ…どうして…起きてくれないの………起きてよザルエ!」

「呼び掛けても無駄ですよ…ザルエさんはもう起きませんよ…」

「そんなことない…ザルエは起きるもん!」

アレルヤの言った事にウールはムキになった…
ウールはザルエの身体を揺さぶり続けた……

「ウッ…クッ…」

小さなうめき声を上げてザルエは起き上がった……

「ザルエ!」

ウールは起き上がったばかりのザルエに抱きついた…

「ウール…傷に……」

「ぁぅ…ごめんね…ザルエ…」

「なぜ…なぜです…あなたは死んだはず……」

「痛すぎて…失神しただけ…」

ザルエは素っ気なく言った……

「アレルヤ…聞きたいことがある…」

「何ですか…ザルエさん…」

「やっぱり…止めておく…」

「なら続きを始めましょうか!!」

アレルヤはそう言って槍を構えた……

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