《MUMEI》

 








「乙矢、待って……待ってよっ……」

乙矢が手をがっちり結んでいて逃げられない。

「駄目……」

上から見た乙矢はセクシィだ。
こんなカッコイイ乙矢君だよ?
誰か女子代わってってば……。
額を合わせているので顔が近い。
仰向けになった俺に乙矢が乗っかり、長椅子がベッドみたいだ。


乙矢の更に上から皆に覗かれる。

「止めよう、互いに良くないって……皆もこんなの見たくないでしょ?」

同意を求める。
しかし、誰も聞いちゃいねぇ!!

「王様の命令は?」

乙矢はギャラリーに目配せした。

『ぜったーい!!』

なんだそのチームワーク、あんたら仕込みなのか?!
止めやがれ!





俺は2番乙矢は14番。
王様の命令は2番に14番が…………



        接吻する

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