《MUMEI》
出逢い
それは夏休みに入る前の春。

君との出逢いは、
突然だったと思う。


父親の転勤で、突然転入してきた私は、クラスになかなか馴染めずにいた。

そんな空気がどうも落ち着かなくて、初めて授業をサボって、屋上に行ったら君がいた。


お互い声もかけず、何も言わない。


先生にバラされないかな、なんて内心焦りながら、私達は一時間黙っていた。


チャイムが鳴って、君がさっさと教室へ戻っていく姿を見て、私も後から続いた。


ふと足元をみると、ちぎれた写真があった。



それは

海の写真だった。


なんの印象もない、ただの出逢い。

それが君との出逢いだった。

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