《MUMEI》
*お見舞い*
今日

あたしは

咲也のお見舞いに来ていた。

「──おっ、菜花じゃん。久し振り♪」

「ふふ、元気そうだね」

あたしが言うと

咲也は

嬉しそうに頷いた。

「もう少ししたら退院出来るってさ」

「本当!?」

「ああ。さっき言われたんだ」

「良かったぁ‥。あれ、‥どうしたの‥?」

「ごめんな、菜花」

「ぇ‥?」

「心配かけて‥」

「‥咲也‥」

「もう‥だいじょぶだからな‥」

「うん‥‥、?」

あたしは

咲也の腕に

抱かれた。

暫く

黙って

抱かれてた。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫