《MUMEI》
来客
プルルルルルル プルルルルルル


ごそごそ ごそごそ



「はい・・・もしもし」



「あ、ミキティ?私!今から行ってもいい??」


のんちゃん!?


「い、今からって夜中の3時だよ!?」


「うん・・・ごめん。でもお願い。。。」


何かあったのかな・・・
別に来てもいいけど、ここにはリナさんが・・・


「のんちゃん、今、友達が来てるんだけど・・・その子がいてもいい?」


「男の子?」


なわけないじゃん・・・





5分後にのんちゃんが来た。
リナさんは寝ているところを起こされたせいか、不機嫌そうな顔をしている。


「夜分遅くに、ほんまにごめんな・・・」


のんちゃんが申し訳なさそうに言う。


「ううん。それよりどうしたの?こんな時間に!?」

「うん…ちょっと、、、ケンカしちゃって…」


初対面のリナさんが居るからか、のんちゃんは言いにくそうだ。


「小川くん?」


しかいないよね…
電話して5分で来れる距離なんて…


のんちゃんは黙って頷く。

それから今まで半分寝ていたリナさんが口を開いた。


「こんなに遅い時間にケンカなんて…気になって寝れへんやろ?」


さっきまで不機嫌な顔してたのに、口調がなんだか優しい。


もしかしてリナさんなりに心配してる?


のんちゃんはリナさんから手を差し伸べられたと思ったのか、ケンカについて話始めた。

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