《MUMEI》

感触が分かる前に乙矢は離れた。


歓声や口笛が吹く。

「……ホラ、座った座った」

乙矢、切り換え早い……。俺が遅いだけ?
俺もだけれどこういう無益なゲームは乙矢の嫌っていることだ。
一掃したくて、ピークに盛り上げたとこで治めたに違いない。
皆は席に戻り始めた。

誰の不満無く治めたかったとしても、俺を使わなくてもいいじゃないか。



「遅れてごめー…………」

まさかの。七生登場。
俺はまだ悪ふざけ体勢で長椅子に乙矢に組み敷かれたままにされていた。

「乙矢あ!」

七生が凄い形相で迫って来た。
違う七生、これは……!

「……なんて愉しそうな宴なんだ代わりやがれ。」

七生が俺の枕元に来て手首を拘束する。
阿呆だコイツ……。
浮気しても気付かなかったりして。

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