《MUMEI》

クソ!…なんでこんなことに!?


サブローが家に入ってきたのは、きっとノリスケのせいだ!

あの野郎、怖くなって表玄関から逃げやがったな!?


僕はサブローの足音が近づいてくると、やむを得ず寝室の箪笥の中に身を隠した。


サブローは、勝手に家の中をウロウロしている…。

そして、あろうことか僕がいる寝室に入ってきた!


コイツ…いったい何をしてるんだ!?


僕は箪笥の扉の隙間から、サブローの様子を窺った。

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