《MUMEI》

マンションまで待てなくて始めに目についたビジネスホテルに車を突っ込んだ。






フロントでキーを受け取り二人エレベーターに乗り込む。






待ってたかの様に、抱き合いキスが始まった。





僅かな時間も惜しくてもつれ合う様に部屋に入った。






蹴り飛ばしながらシューズを脱ぎ、シャツを投げ捨てた。





シャツを捲りあげ、小さな乳首に吸い付き噛むと、加藤の躰は反り返り、甘いあえぎを漏らした。




多少荒っぽく全裸にし余すところなく肌を唇で辿っていく。




加藤は甘い声を出したり時には泣きながらしがみつき俺の動きを受けいれていく。





「加藤…、分かる?」





加藤の手首を掴み俺の股間に触れさせる。



それは、デニムの中で悲鳴をあげている、俺の加藤に向けた欲望を教える為に。





「…加藤は怖いかもしれないけど俺は加藤と一つになりたい、セックスしたい、受け入れてくれるか?」






加藤は涙目のまま嬉しそうに頷いてくれた。






「出来るの?」




「したいから…、下手だったらゴメン」




加藤は俺の股間に顔を埋め、口に含みだした。





ぎこちなくてたどたどしい動き。







それでも舌を一生懸命使う真剣さに胸が熱くなる。











俺は加藤の黒い髪を撫でながら、一生懸命な表情に見入った。

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