《MUMEI》

草木たちは、ペルナに答えるように葉の先から少量の水を出し、その水を宙に浮かした。


今まで寝ていたテンアの鼻が少し動き目を開けた。


「水の匂い…。」


テンアは起き上がり、ペルナの方を見た。


その時のペルナは、キラキラ緑色に輝いていた。


「これが妖精の力なんだな。」


『シンヤ。』


シンヤは手に沢山の果物を抱えてやってきた。

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