《MUMEI》

痲梁は一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔になった。


「紫吾様はお優しいのですね。ちょっと待っていて下さい。」


痲梁は大きな冷蔵庫からソーセージ3本を出し紫吾の元に戻った。


「ソーセージになります。」


『痲梁、ありがとう。』


紫吾は犬の元へ走って戻っていた。


犬はまだ震えていた。


『犬さんお待たせ。』


紫吾はソーセージを犬から少し離れた所に置いた。

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