《MUMEI》

「どうしたの?紫吾、こんなに泣いて。」


母婁塙は紫吾をだっこし頭を撫でながら言った。


『犬さんが、ヒクッ、いきなり、ヒクッ、動かなくなって…。』


「そうだったの、怖かったわね。」


父罫磐は犬を触りながら見ていた。


すると犬のお腹には稲妻形の赤い模様が入っていた。


これは
もしかしたら…


罫磐は泣いている紫吾を見、男の使用人を呼んだ。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫