《MUMEI》

「そ、そんな…。」


婁塙は手で口を抑え、驚きを隠せずにいた。


「当主、どうすれば紫吾を救えるのですか。」


「救う方法ない。我々が助かるには紫吾を殺すしかない。」


「紫吾を…殺す…。」


婁塙は今にも気を失いそうだった。


「だが紫吾を殺すのはまだ先だろう。私が計算するところ8歳の時だな。」


「そんな早く…。」


婁塙は冷や汗をかいていた。

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