《MUMEI》
撤退・・支援
「っとに・・竜はキライだって言うのに!!」
ギィン!ギィン!!
高速で突撃し、竜騎士たちにシルフィールドを叩き込んでいくが、一人で抑えきれるものでもない。
「私は「黒衣」団長、パーシバル・ミナス。その首・・貰い受ける!」
正面、数メートルの距離を開け、一人の竜騎士がリアムに向かって声を上げる。
「魔風の射手、リアム・ヘルシング、よろしくね!!」
挨拶代わりと言うかのように「シルフィールド」を放つ。

「ほんとに・・数・・居すぎ!!」
禾憐を追う魔法はほぼ打ち消されているが、竜騎士「黒衣」が次々と襲い掛かってきている。
リース、ロゼの二人が防いでいるが、次第に鳥の体に傷が生まれ禾憐の意識を抉っていく。
「ぐ・・ぁ、この任務終わったら・・絶対有給とって・・遊びに行って・・やるんだ・・からね!!」
右へ、左へ。
上昇、下降。
鳥を操り、強引に回避しているが・・
小型の竜の方が小回りが利く。

「次から次へと!!」
不慣れな空中戦。
地上でならば勝てる。だがココは空中。
攻撃してくる者を迎撃は出来る。だが追撃が出来ない。
数は削れず、焦りだけが心を満たす・・

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