《MUMEI》
義腕の能力
ブシャァァ!
鮮血が吹き上がる。
「グルル!!」
すでにバンプの体は返り血に染まり、月の光で見える姿は・・
魔獣の如く。
「風姫」とて並みの騎士ではない。
幾度と無く、バンプを追い詰め、その体を刃で貫く直前までは届く。
だが、
「きゅ〜!!」
疑問が出るほどの的確すぎる連携。
半端な攻撃は全て、ごまの鎧や義腕によって弾き飛ばされる。
必殺の意思を籠めた一撃はことごとくバンプが受け流し・・
ズシャ・・
一爪の元に葬っていく。
「ウィンドエッジ!!」
風の刃がバンプに向かって放たれる。
「ごま!」 「きゅ!!」
バシュ!!
風の刃を吹き散らすような斬撃は衝撃波を発生させ、周囲をも破壊していく。
「く・・・「風姫」を舐めるな!!」
一人の騎士が声を上げながら、ごまへと斬り掛かる。
ギィン!
ギン、ギィン!!
捨て身の連撃はごまを押し退け・・
ギィィィィン!!
双方の剣を砕くという結果で納まる。
即座に、違う騎士がごまに向かって斬り掛かる。
その攻撃は鋭く、ごまの鎧を貫通するだけの力が篭っている。
フォォン・・
光条が騎士の体を貫通し、バチバチと煙が上がる。
「モード・A起動。」
ごまの義腕が変形し剣状の魔力の塊が発生している。
ザンザンザンザン!!
振り回される魔力の剣は細かな光を散らしながら、周囲の敵を切り刻む。
「モード・B〜!」
ズドドドドドド!!
連射されるのは魔力の塊。
マジックショットに近い打撃系の弾丸の雨。
エミの持っていた魔導銃の連射型に良く似た形状の銃口が4つ。
次々と撃ち出される銃弾は周囲を圧倒していく。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫