《MUMEI》

紫吾の邪気は漏れだし、紫吾から離れている使用人たちも襲っていった。


紫吾はバックを出し、洋服、少量のお金、母上からもらった銀色の指輪を入れた。


銀色の指輪は特殊で、大きさは決まっておらず、成長してもどの指にもはまるように、

自在に大きさを変えることが出来る指輪だった。


『母上…。』


「紫吾、ここにいたか。」


紫吾は後ろを振り返った。


そこには罫磐と埜刃がいた。

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