《MUMEI》

『ち、父上…。』


「埜刃。」


「はっ!」


埜刃は両腕の刀をキラリと輝かせ、紫吾を襲ってきた。


紫吾はぎゅっと目を瞑った。


「う゛っ!」


紫吾は目を開けた。


そこには血まみれで倒れている埜刃がいた。


「なんと強い力…。」


フラフラしながら埜刃は立ち上がった。

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