《MUMEI》
初夢
温かい、水の中に私はいる

『聞こえてるかな?』

『聞こえてるわよ』


(?)


知らない男の人と、女の人の声。


知らないはずなのに…


(不思議)


どこかで聞いた気がする。

『女の子かぁ…』

『絶対、大物になるから、ふさわしい名前を考えてね』


男の人はうなり声をあげている


『さぁ、今日は一番大切なお話をするわね』


女の人が、私に話しかけてきた。


『あなたを守ってくれる、愛してくれる人の『色』はね…』


(随分、曖昧)


その『色』の名前からは、何色もイメージできる。


どれが、それだかわからない。


『きっと、わかるわよ』


私の考えがわかるように女の人は続けた。


『見れば、きっと、わかる』


(無理)


私は、今目が見えない。

見えたとしても、色はもう見えない。


もう、御鏡の力は無いのだから。


『忘れないでね』


それでも、女の人は繰り返した。


『きっと見えるから。

きっと見つかるから。

あなたのずっと側で

あなたをずっと守って

あなたを愛してくれる

たった一人の人が

だから…忘れないでね』

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫