《MUMEI》
気になること
土曜日、鈴木とは京都駅で待ち合わせをした。


「公園行く前に駅で昼飯でも食べていこうぜ!何食べたい?」


鈴木はいつも通り。
でも私は・・・


「なんでもいいよ」


なんとなく気が乗らない。。。


「なんだよ、いっつもアレ食べたいコレ食べたいってうるさいくせに」


「そうだっけ?」


「ま、いいや。じゃぁ、カプリチョーザにしようぜ」


鈴木はそう言って歩き始めた。





「お前・・・なんか今日は暗いな」


注文したパスタを食べながら鈴木に言われた。


「暗いかなぁ・・・」


この間リナさんに余計なこと言われてから、すっごい鈴木の気持ちが気になってる・・・
なんて言えないし。

どういうつもりで付き合ったの?
なんて今更聞けないし。


そんなことを考えていたら、いつの間にか食べ終わっていた。


しまった・・・ほとんど会話せずに食べ終わっちゃった。
自己嫌悪・・・


公園では気分入れ替えるっきゃない!


「よし、じゃぁ、公園行こ!散歩して今食べた分を消化しないとね!」


「なんだよ急に・・・暗かったり、うるさかったり」


うるさいは余計!!

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