《MUMEI》
梅小路公園
梅小路公園に着いてから、少しプラプラと歩いてベンチに座った。


「私、梅小路公園に来たの初めて!なんか、こういう公園好きだなぁ〜」


って言いながら、近くのベンチに座るカップルが気になった。


す、すごい密着してる・・・(汗

ヒャー。
彼が彼女の腰に手を回して、話しながらたまに顔がすっごい近づいたり。

ありゃ、いつ目の前でキスしてもおかしくないな。
なんだか目のやり場に困るなぁ。。。


と思いながら、自分と鈴木を冷静に見てみると・・・


な、なんかビミョーに距離がある気が・・・。

なんで鈴木、私とくっついて座らないんだろ?
鈴木って女の子にすぐ手を出すって・・・

ま、まさか・・・
やっぱり女として見れないから、くっつくことも出来ないんじゃ!?

ガーン!!!!


「お前、さっきから顔がコロコロ変わってるぞ」


「え?顔?」


はずかしー。
私どんな顔してたんだろ?


「お前は本当に変なやつだなぁ〜」


「そ、そう?」


「まぁ、そういうギャップがいいのかも」


「いい」って言うのは「好き」ってことですか?
なんて聞けない・・・


「夜、どうする?」


「よ、よる?」


夜・・・どうするって・・・
なんか心臓がドクドクいってるぅー


「なんか作ってよ。ごはん」


あ、夜ご飯ね・・・
いきなり何の話をするのかと思うじゃん。


「ご飯のこと何にも考えてなかったから・・・どうしよ・・・」


「じゃぁ、スーパーで材料買って、お前の部屋で二人で作ろ!」


「りょうかい!」

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