《MUMEI》

「おう、蓮か!いらっしゃい!!!お?これか?」


マスターが小指をたてる。


「ち!!違いますよ!!!!!!!」

あせる。

マスターは俺の客を腐るほど見てきたはず。今までは一度もそんなこと聞いたことがないからだ。


「なんだ。。そうか。つまらんな。珍しいこ連れてきたなと思ってたんだ。」 


「詳しくは今度はなします。あ、奥のテーブル席いいっすか?」 


「おう。なにのむ?」 



彼女にきく、

「・・・あ、なにのむ?お酒じゃなくてもいいとこだから。」 


彼女は 考えて、 

「じゃぁアイスカフェオレを一ついただきます。。」 
「あ、マスター俺は・・」 
「アイスコーヒーブラック濃いめだろ?ここは喫茶店か!!!」


「すいません!お願いします!」


マスターは東京出てきて、衣食住のあてもなく、途方にくれて渋谷ですわりこんでた俺に声をかけてくれた。

そして優輝さんを紹介してくれたキューピッドだ。

「じゃ、あっちすわるか。」


俺と彼女は奥の一番ブルーが濃い席につく。


この席の天井にはプラネタリウムがついていて、一番好きな席だ。


「うわーー!!!すごい!!!」 


濃いブルーの深海のような色に包まれて星をながめる彼女を見つめる。




ドクッ・・・・・・・・・・・





心臓が・・・・・・・・・・なんか・・・・・痛い・・・・

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